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第5回シロアリ駆除雑学講座

皆さんこんにちは!

JAST株式会社、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~耐久性~

今回は、シロアリ対策工事後の耐久性について詳しく解説し、長期間にわたって効果を持続させるためのポイントを紹介します♪

 

シロアリ対策工事は、住宅の耐久性を維持するために欠かせない重要な施工ですが、施工後にどれくらい効果が持続するのか気になる方も多いでしょう。


1. シロアリ対策工事の種類と耐久性の違い

シロアリ対策工事には主に 「薬剤処理」「物理的防蟻処理」 の2種類があり、それぞれ耐久性が異なります。

① 薬剤処理(化学的防蟻処理)

薬剤を使用してシロアリを駆除・予防する方法です。使用する薬剤の種類によって効果の持続期間が変わります。

  • ピレスロイド系薬剤(約3~5年)
  • ネオニコチノイド系薬剤(約5年)
  • フェニルピラゾール系薬剤(約5~10年)
  • ホウ酸処理(長期効果あり・再処理不要の場合も)

▶ 耐久性のポイント

  • 一般的な薬剤は 5年ごとに再処理 が推奨される。
  • ホウ酸処理は雨や水漏れがない限り 半永久的な効果 を発揮するが、定期点検が必要。

② 物理的防蟻処理

薬剤を使わず、シロアリの侵入を防ぐ方法です。

  • 防蟻シート・メッシュ(半永久的)
  • 基礎パッキン工法(半永久的)
  • ベイト工法(定期点検が必要)

▶ 耐久性のポイント

  • 施工時の品質が重要。隙間があるとシロアリ侵入のリスクが高まる。
  • 定期的な点検とメンテナンスで長期間の効果を維持できる。

2. シロアリ対策の耐久性を高めるメンテナンス方法

シロアリ対策工事後の耐久性を保つためには、適切なメンテナンスが不可欠です。

① 5年ごとの薬剤再処理(薬剤処理の場合)

多くの薬剤は 5年程度 で効果が薄れるため、専門業者による再処理が必要です。特に木部への処理は劣化しやすいので注意が必要です。

② 定期的な点検(年1回推奨)

シロアリの被害は 発見が遅れると被害が拡大 するため、年に1回の定期点検をおすすめします。

点検時にチェックすべきポイント

  • 基礎や床下の湿気レベル(湿気が高いとシロアリが発生しやすい)
  • 木部の異変(空洞音・食害の跡)
  • シロアリの羽アリが発生していないか

③ 湿気対策を徹底する

シロアリは湿気の多い環境を好むため、以下の対策が有効です。

  • 床下換気口の確保(物を置かずに風通しを良くする)
  • 調湿材の設置(湿気がこもりやすい場合に有効)
  • 雨漏りや水漏れのチェック(水分があるとシロアリを引き寄せる)

3. シロアリ被害を防ぐための追加対策

① 防蟻塗料の活用

木材に浸透する 防蟻塗料 を使用することで、長期間シロアリの侵入を防げます。特に新築時やリフォーム時に取り入れると効果的です。

② ベイト工法の併用

物理的防蟻処理だけでは不安な場合、ベイト工法(毒餌を使った駆除方法) を定期的に設置することで、予防効果を高められます。

③ シロアリに強い木材を使用する

檜(ヒノキ)、ヒバ、ケヤキ、栗などは シロアリに強い木材 とされており、リフォーム時に取り入れることで耐久性を向上させることができます。


4. シロアリ対策工事の耐久性を最大化するために

  1. 適切な施工方法を選ぶ(薬剤+物理的防蟻処理の併用が理想)
  2. 5年ごとの再処理と年1回の点検を欠かさない
  3. 湿気対策を徹底して、シロアリが寄り付かない環境を作る
  4. 防蟻塗料やベイト工法の併用でさらなる対策を
  5. シロアリに強い木材を選び、長期的な耐久性を確保

シロアリ対策工事をしたからといって 100%安心できるわけではなく、定期的な点検とメンテナンスが重要 です。適切な管理を行い、大切な住まいを長持ちさせましょう!