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第6回シロアリ駆除雑学講座

皆さんこんにちは!

JAST株式会社、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~メンテナンスと目安~

今回は、シロアリ対策工事後のメンテナンス方法とその目安、特徴について詳しく解説します♪

 

シロアリ対策工事を実施した後も 「これで安心!」とはいかず、定期的なメンテナンスが必要 です。シロアリは再発しやすく、環境によっては防蟻処理をしていても侵入してくることがあります。


1. シロアリ対策工事後のメンテナンスが必要な理由

シロアリ対策工事を行った後も 環境の変化や経年劣化によってシロアリが再侵入するリスク があります。メンテナンスを怠ると、以下のようなリスクが高まります。

薬剤の効果が薄れる
多くの防蟻薬剤の効果は 3~5年程度 で薄れるため、定期的な再処理が必要です。

床下の湿気が増えることでシロアリの温床に
床下の湿気が高まると、シロアリが活動しやすくなり、被害が拡大する可能性があります。

木材や構造の劣化により新たな侵入経路ができる
建物の経年劣化によって、木材の隙間やひび割れが発生し、シロアリの侵入を許してしまうことがあります。

周辺環境の変化による影響
近隣で古い家が解体されたり、新築工事が行われたりすると、シロアリが移動してくるケースもあります。

こうしたリスクを防ぐために、定期的なメンテナンスと点検が重要 になります。


2. シロアリ対策工事後のメンテナンスの種類と目安

シロアリ対策工事後のメンテナンスは、工事の種類によって異なります。それぞれの工法ごとのメンテナンスの目安と特徴を解説します。

① 薬剤処理(化学的防蟻処理)のメンテナンス

メンテナンスの目安

  • 一般的な薬剤5年ごと に再処理が必要
  • ホウ酸処理:基本的に再処理不要だが、水濡れがあった場合は再処理が必要

メンテナンスの特徴

  • 薬剤の効果は時間とともに分解されるため、定期的な再処理が必須。
  • ホウ酸は水に弱いため、水漏れや湿気管理が重要 になる。

推奨されるメンテナンス方法

  • 5年ごとの薬剤再処理(専門業者に依頼)
  • 床下の湿気管理を徹底(換気や調湿剤の使用)

② 物理的防蟻処理(防蟻シート・基礎パッキン・ステンレスメッシュなど)のメンテナンス

メンテナンスの目安

  • 半永久的に効果を発揮するが、5年に1回は点検推奨

メンテナンスの特徴

  • 施工時に適切に設置されていれば効果が持続する。
  • 建物の動きや地震などによって隙間ができる可能性がある。

推奨されるメンテナンス方法

  • 5年ごとの詳細点検(施工部分のズレや破損がないか確認)
  • 定期的な床下環境のチェック(湿気やカビの発生がないか確認)

③ ベイト工法(シロアリ駆除用の毒餌設置)のメンテナンス

メンテナンスの目安

  • 3~6か月ごとに定期点検
  • ベイトの劣化に応じて交換

メンテナンスの特徴

  • シロアリの活動状況に応じて、ベイトの交換が必要。
  • 放置すると効果がなくなるため、定期的な監視が重要。

推奨されるメンテナンス方法

  • 3~6か月ごとの定期点検(業者によるチェックが望ましい)
  • ベイトの交換を適宜実施(劣化した場合は即交換)

3. シロアリ対策の効果を持続させるための追加メンテナンス

① 床下の湿気管理を徹底する

  • 床下換気口を塞がない(物を置かないようにする)
  • 調湿材を設置(湿度の高い地域では特に有効)
  • 床下換気扇の導入(自然換気が不十分な場合に効果的)

② 建物の定期点検を行う

  • 外壁や基礎にひび割れがないか確認
  • 木部の劣化をチェック(軒下やデッキなど)
  • 水漏れ・雨漏りのチェック(シロアリの好む環境を作らない)

③ 侵入リスクを減らす環境づくり

  • 家の周囲に木材を放置しない(古材や枯れ木はシロアリを引き寄せる)
  • 庭の植栽管理を徹底する(シロアリの発生源になりやすい)
  • 古い建物の解体や工事があった場合は特に注意

4. シロアリ対策工事後のメンテナンスまとめ

対策方法 メンテナンス頻度 主な注意点
薬剤処理 5年ごとに再処理 薬剤の劣化に注意
ホウ酸処理 基本不要(ただし水濡れ時は再処理) 水漏れ・湿気対策が必須
物理的防蟻処理 5年ごとに点検 施工部分のズレや破損に注意
ベイト工法 3~6か月ごとに点検・交換 定期的に監視しないと効果が薄れる

シロアリ対策工事をした後も 定期的なメンテナンスと点検を怠らないことが、長期間の防蟻効果を維持するポイント です。適切なメンテナンスを行い、大切な住まいをシロアリ被害から守りましょう!